イデコに加入すると自分で金融商品を
選択しなければならず、元本保証型だけ
ではないので、慎重に検討しておかなければ
なりません。
50代で加入するときの注意点
特に気を遣わなければならないのは、
50代で加入された方は、
60歳で受け取ることが出来ない
ということです。
というのも、普通の年金とは違い、
イデコは加入期間によって受給開始年齢が
下記のように定められているからです。
(老齢給付金の支給)
加入期間10年以上:60歳から
同 8年以上:61歳から
同 6年以上:62歳から
同 4年以上:63歳から
同 2年以上:64歳から
同 1ヶ月以上:65歳から
そのため、運用期間が短いために、
リスクが大きい商品の選択は
回避しておいた方が無難です。
投資信託は、株価指数等に連動する
インデックス投信、株価指数等を上回るように
運用するアクディブ投信の2種類に分けられます。
アクティブ投信は積極的に収益を追求するため、
リスクが大きくなります。
インデックス投信は、日経225などの指数と
連動するため、手数料が安く、
アクティブ投信よりはリスクが低い面があります。
しかし、長期運用が前提となるため、
リスクが完全にない訳ではありません。
50代の方にオススメなのは、
運用益を求めるのではなく、イデコのメリットである
税金面の優遇を求めてはどうかということです。
イデコの税金面での優遇の一つに、
拠出金全額が所得税、住民税控除になることが
挙げられます。
扶養家族の有無、所得額等によって節税額が異なりますが、
その年の所得税から拠出金額×所得税率によって
算出された金額が控除され、また翌年の住民税から
拠出金額×10%(県、市税の合計)の金額が軽減される
ことになります。
金融商品として選ぶなら、元本保証型商品(定期預金など)
または日本の債券を対象にした投資信託であれば、
リスクが低いのでよろしいオススメです。
まとめ
個人型確定拠出年金制度“iDeCo(イデコ)”に加入した
50代の方は、加入期間によって老齢給付金の
受給開始年齢が異なり、また運用期間が短いので
注意が必要です。
このため、運用益を期待することよりも、
税金面の優遇を受けることの方がメリットがあり、
またリスクが低いので、おすすめの方法となります。
その場合、元本保証型商品(定期預金など)または
日本の債券を対象にした投資信託がよいでしょう。