確定拠出年金(個人型)「iDeCo(イデコ)」は、
自分でリスクを負って金融商品を選択し、
年金資産を増やしていかなければなりません。
国からの支援も厚く、拠出金全額が所得税や
住民税から控除されるほか、運用期間中の
運用益が非課税になること、受取時にも
税金面で優遇されるなど加入者に
メリットがあるように設計されています。
どの商品をどう組み合わせるかが
加入者が検討すべき課題となりますが、
確定拠出年金(個人型)の拠出金の上限が
決まっているため、金融機関に支払う手数料は
安い方がよいでしょう。
国の委託機関先に対し、加入時に2,777円、
運用中は167円/月を誰であっても支払う必要が
ありますが、運営管理機関に支払う手数料は
金融機関によって異なります。
金融機関の選び方
そこで、運営管理機関手数料が低いところを
選ぶべきでしょう。
その点では、楽天証券やSBI証券、スルガ銀行が
手数料が最低クラスです。
次に、運用報酬料が安く、扱う投資信託が
豊富な金融会社を選びたいものです。
投資信託の数では、野村證券が一番でしょう。
外国株式、国内債券、外国債券の報酬率は
他社に比べて安く、それぞれ0.2376%、
0.1728%、0.2268%となっています。
元本保証商品でオススメなのは、スルガ銀行です。
定期預金として、1年、3年、5年満期の商品が
選べます。
但し、スルガ銀行で他に運用している資産があれば、
銀行破綻時の際、他の預貯金と確定拠出年金の
定期預金が合算され、1千万円までしか保護され
ませんので注意が必要です。
尚、元本保証型の保険商品を扱う金融会社も
ありますが、保険会社破綻時には責任準備金の
90%が保護となるものの、投資した資金の
90%が保護されるわけではないので
忘れないようにしましょう。
また、中途解約すると、解約控除が適用される
ことで元本が割れるケースがあります。
解約手数料もかかることもあるので、
商品説明の際、確認しておくとよいでしょう。
まとめ
確定拠出年金(個人型)「iDeCo(イデコ)」で、
どうリスクを負いながら運用していくかを
加入者が判断していかなくてはなりません。
元本保証の商品もありますが、
銀行が提供する定期預金であれば、
中途解約しても元本は確保されるものの、
保険商品であれば元本が割れたり、
解約手数料がかかったりする場合がありますので、
商品説明の際に確認しておきたい事項です。