2017年1月から制度が変更になった
個人型拠出年金“iDeCo(イデコ)”ですが、
それまで個人型確定拠出年金に入れなかった
会社員の一部、公務員、専業主婦にまで
加入対象者が拡がりました。
イデコのデメリット
この制度のメリットとしては、
・拠出金全額が所得控除の対象となり、
所得税と住民税が軽減されること
・運用期間中に生じた運用益が非課税であること
・受取の際、一時金扱いでも年金扱いでも
控除されること
という税金で優遇されることです。
イデコのデメリット
一方、デメリットとしては、下記挙げられます。
・口座管理手数料が発生すること
初回:2,777円
口座管理手数料(年間)2,004円+α(金融機関毎に違う)
・60歳になるまで受け取れないこと
では、どれくらい節税されるのか試算してみましょう
(口座管理手数料は省略しています)。
所得税の税率は個人によって違いますが22.2%と想定。
住民税は10%としています。
①会社員(年間の拠出額:20,000円/月×12ヶ月=240,000円/年)
節税額=240,000円×32.2%=77,280円
②会社員(年間の拠出額:12,000円/月×12ヶ月=144,000円/年)
節税額=144,000円×32.2%=46,368円
③専業主婦(年間の拠出額:23,000円/月×12ヶ月=276,000円/年)
節税額=276,000円×0%=0円
このように、会社員の方であれば、毎年上記節税額が期待されます。
しかし、専業主婦の方は課税出来る所得がありませんので、
iDeCo(イデコ)に加入するメリットはあまりありません。
まとめ
個人型拠出年金“iDeCo(イデコ)”は、・拠出金額全額が所得控除になること、
・運用益が非課税になること、・受取の際にも控除されることから、税金面の
優遇が魅力的です。
ただ、主婦の方は課税出来る所得がありませんので、
あまり効果的ではありませんが、会社員や公務員の方には
検討するに値する制度だと言えるでしょう。